小論文の基礎知識
採点基準・出題パターン・書くときのルール・よくある減点ポイントをまとめました。 練習を始める前に一度読んでおくと、上達のスピードが変わります。
小論文とは、あるテーマについて自分の意見を、客観的な根拠とともに論理的に述べる文章です。 感想文・作文(「感じたこと・経験したことを自由に書く」)とは根本的に異なります。
| 小論文 | 感想文・作文 | |
|---|---|---|
| 主体 | 論理と根拠 | 感情・体験 |
| 問われること | 客観的な説得力 | 個人の感受性 |
| 構成 | PREP法など論理的構成 | 自由 |
| 評価される要素 | 根拠の妥当性・論理の一貫性 | 表現の豊かさ・独自性 |
| 口語・感想調 | NG(「〜と思います」は使わない) | OK |
医系小論文で特に重視されること
essAIのAI採点はこの6観点で評価します。各観点の配点と意味を理解しておくと、どこに力を入れるべきかが見えてきます。
設問が何を問うているかを正確に把握し、全体を通じてそれに応答できているか。複合テーマの場合は全要素に答えているか。
主張に根拠があるか。根拠は客観的か(感情論・思い込みでなく事実・データに基づくか)。論理の飛躍がないか。
序論・本論・結論が明確か。PREP法(結論→理由→具体例→結論)で論が展開されているか。段落のつながりが自然か。
だ・である調で統一されているか。一文が60字以内か。口語表現・感想文調がないか。主語と述語がねじれていないか。
医学的・社会的に正確な情報か。数字・制度名・概念が正しく使われているか。誇張や誤りがないか。
「医師として具体的にどう行動するか」が含まれているか。他の職種でも書ける内容になっていないか。
※ ④語彙力・表現力(15点)と⑤内容・知識(15点)は配点が小さく見えますが、ここの失点が①〜③の評価も引き下げます。基礎的な日本語と正確な知識は最低限整えましょう。
医系小論文には大きく6つのパターンがあります。型を把握しておくと、テーマを見た瞬間に「どう構成するか」がわかります。
ある医療課題の「現状・原因・影響」と「解決策」の2部構成が基本。問われているのは解決策の具体性と実現可能性。
出題例
特定テーマに対して自分の立場・意見を示す。答えに「正解」はないが、根拠の客観性と論理の一貫性が評価される。
出題例
どちらかの立場を選んで論じる。「どちらでもある」という中立は原則NG。選んだ立場の理由を2本以上立てる。
出題例
具体的な医療場面を提示し、対応を問う。医療倫理の4原則(自律尊重・善行・無危害・公正)を軸に考える。
出題例
主にマッチング試験で出題。「なぜ医師か」「どんな医師になりたいか」を具体的に述べる。抽象的な理想論では評価されない。
出題例
医療概念・制度・技術について知識があるかを問う。概念の説明→意義→課題→医師としての対応、という流れが基本。
出題例
小論文には守るべき形式的なルールがあります。内容が良くてもルール違反があると大幅減点になります。
だ・である調で統一する
「思います・です・ます」は使わない。「〜である」「〜と考える」「〜が求められる」に統一。
一文は60字以内
60字を超えたら「。」で分割する。長い一文は主語と述語がずれやすく、読みにくい。
段落の冒頭は一字下げる
手書きの場合は必須。Webアプリでは段落間を一行空けることで代替できる。
結論を最初に述べる
「私は〜と考える。」で書き始める。導入で背景説明だけ書いて結論を後回しにするのはNG。
接続詞を適切に使う
「なぜなら」「しかし」「したがって」「一方で」など。ただし使いすぎると読みにくくなる。
固有名詞・数字は正確に
「約46兆円(国民医療費)」「原則1〜2割(後期高齢者窓口負担)」など。うろ覚えなら使わない。
採点者が思わず赤ペンを走らせるパターンを整理しました。「これ自分もやっているかも」と思ったら重点的に練習しましょう。